4月22日(木)10:30より総本山知恩院にて御忌大会唱導師を務めさせて頂きます
2021年4月9日
うららかな春の日差しが心地よい季節となりました。今年は早い桜の満開を迎え、すでに葉桜も目立つようになって参りました。お寺の近くでは、入学式を迎えるご家族が笑顔で学校へ向かう様子を拝見し嬉しく思いました。昨年は残念ながら見る事が出来なかった光景が、少しずつではありますが戻ってきていることを実感しました。足元では、まだまだ新型コロナウイルスの感染者数が増えている状況です。皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
《土居川公園にて》
さて、今年の1月18日に御忌定式という儀式を経て、4月に執り行われます御忌大会の唱導師を拝命致しました。御忌定式(一般非公開)では、知恩院大方丈の仏間(鶴の間)に浄土五祖像と法然上人月影御影を掲揚し、五祖像前において誦経、伊藤唯眞門主より御忌定が披読され、辞令伝達が行われました。浄土五祖は法然上人が『選択本願念仏集』の中で、その御念仏の信念より選定した祖師です。その五祖は、曇鸞・道綽・善導・懐感・少康を指します。法然上人はひとえに善導大師が説かれたお念仏の教えを受け継がれました。優れたお念仏の祖師の教えを受け継ぎ、今の浄土宗が存在しています。浄土五祖から宗祖法然上人へと脈々と受け継がれた浄土の教えに感謝し、浄土宗の中でも一番大きく重要な御忌大会の唱導師を務めさせて頂く事は大変光栄でもあり身が引き締まる思いでした。
《御忌定式 ※昨年の御忌定式です。今年の定式は最少人数で行いました》
そして、御忌大会では、4月22日(木)10:30より始まる日中法要の唱導師を務めさせて頂きます。御忌大会は、宗祖法然上人の忌日法要となります。法然上人は、建暦二年正月二十五日に入滅され、その後の正月二十五日、毎月の二十五日に門弟たちによって真影を拝しての忌日法要が行われてきました。法然上人の忌日法要を「御忌」と呼ぶようになったのは、大永四年(1524)に後柏原天皇が、「大永の御忌鳳詔」という詔勅を下されたことによります。その勅旨には、「毎年正月、京畿の門葉を集め、一七昼夜にわたって法然上人御忌をつとめ、はるかに教えの源をたずねよ」とあります。ここに、御忌は勅会として定められ、1月18日よりご命日の25日まで、法要が営まれることになりました。以来、天皇の忌日法要を指す「御忌」が、法然上人に対しても用いられることになりました。その後、毎年1月に執り行われていた御忌大会ですが、1月は雪深い京都の市内にあって参詣が難しいという多くの法然上人を慕う全国の人々が願いがあり、今の4月に御忌大会が勤められるようになりました。本来であれば、お檀家様皆様と揃って知恩院へと参詣したく準備を進めて参りましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。しかし、当日は皆様の無病息災、福徳円満を願い唱導師を勤めさせて頂きます。御忌大会の様子は、知恩院ホームページ内の御忌大会特設ページ(https://www.chion-in.or.jp/special/gyokidaie/)にて生中継されますので、どうぞご覧ください。
《御忌大会特設ページより画像引用》
知恩院 【国宝】御影堂大修理が進んでいます
2018年5月22日
寒暖差が激しい季節ですね。
皆さん風邪等は引いていませんでしょうか?
さて先日、知恩院に行く機会がありましたので、国宝御影堂の修理の進捗状況をお伝えします。
2012年より御影堂の修理工事が着工されました。着工時は屋根がすっぽりと素屋根に覆われていました。
【2012年当時の素屋根に覆われた御影堂】
現在、工事は着々と進み、ようやく屋根が見えてきました。
【2018年5月18日現在の御影堂】
来年2019年には御影堂修理が完了します。竣工されるのが楽しみですね。