1月1日午前0時より修正会を厳修致します。-己(おの)が身にひきくらべて 殺してはならぬ 殺さしめてはならぬ-
2022年12月29日
本年は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
はじめに、新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、現在治療中の皆様の一日も早い回復をお祈り申し上げます。また、地域医療を守るため、今も最前線でご努力いただいている医療関係者の皆さんに、心から敬意と感謝の意を表します。今年はワクチン接種の普及も進み、国産治療薬も承認され来年は更に安心出来る社会になることを祈るばかりです。しかし、今年は国内では安倍元首相が凶弾に倒れ、海外ではロシアとウクライナの戦争が始まってしまいました。毎日のウクライナ情勢のニュースを聞くにつれ、両国の方々の悲痛な思いに心が痛みます。一刻も早い愚かな戦争の終結を願っております。また、お釈迦様は法句経というお経の中でこのような言葉を残されています。
『己(おの)が身にひきくらべて 殺してはならぬ 殺さしめてはならぬ』
お釈迦様は、どこまでも非暴力を貫く生き方を説かれました。仏教徒にとって一番大切な事は「生命を傷つけてはならない。生命を奪ってはならない」ということです。「己が身にひきくらべて」というのは、暴力によって殺される側に自分の身を置いてみなさいということです。殺される生命の恐怖や苦しみを、自分自身の恐怖や苦しみとして感じ受けとめるなら、殺す側に立つことはありえません。国家や集団が、戦争やテロのような暴力を行使して人を殺すとき、必ず何らかの「正義」の名のもとに自らの行為を正当化しますが、そこには暴力を受けるひとつひとつの生命に「己が身をひきくらべる」思いが欠けているのではないでしょうか。21世紀に入った今もなお、世界各地で戦争やテロが繰り返され、多くの生命が失われています。その悲しい現実に直面して、私たちがどのように対処すべきかを考えるとき、「苦しみ痛む生命の側に自分の身を置いて考え、行動しなさい」というお釈迦様の言葉は、とても重要な意味をもっているように思われます。
さて、令和5年1月1日午前0時から修正会を厳修致します。修正とは、過ちをあらため正しきを修めるということで、修正会も、過去の誤った行いや罪を悔い改めて新しい年の始めを迎えようという法要です。“一年の計は元旦にあり”とある通り、1年の始まりに、過去を顧み今年のしっかりとした計画を立て、物事に臨むことが大切だと教えてくれています。そして、修正会では、阿弥陀経を読誦し、天下泰平や人々の幸福を祈る法要を執り行います。心を落ち着け、清浄たる極楽浄土を思いながら法要にご参加下さい。
【修正会】
■ 日時 令和5年1月1日 午前0時より法要開始 ※紅白歌合戦の後すぐですので、お間違いないようお願い致します。
福成寺の修正会は、燈火器と呼ばれる陶器にロウソクを点し、本堂内と境内を荘厳し、厳かな雰囲気を感じて頂ければ幸いです。法要は阿弥陀経を読誦します。阿弥陀経は、阿弥陀仏の極楽浄土の美しい光景を描き、称名念仏(南無阿弥陀仏をお唱えすること)による往生極楽を勧めるお経です。この一年の始まりを「阿弥陀如来様」、そして「ご先祖様」に祈願致します。
皆様には境内の御釈迦様に今年の目標を散華にお書き頂き、今年一年の始まりに、新たな決意を仏様にお誓い頂きます。どうぞお早めにお寺へお越し頂き、来年の抱負をお考え下さい。
お守りとお札もお授け致します。お仏壇の中や玄関にお祀り下さい。昨年のお守りとお札はご持参頂き、本堂内に納めて頂ければと思います。
それでは、皆様のご参詣お待ち致しております。
福成寺一同
合掌
10月30日お十夜法要を厳修致します。13時より生中継しますので、どうぞご視聴下さい。
2022年10月29日
朝晩の冷え込みが一層深まり、晩秋を感じさせる季節になって参りました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて今年も十月となり、お十夜法要の季節となりました。
今年も新型コロナウイルスの影響により、施餓鬼法要に続きまして、お十夜法要も生中継での開催と致しました。
一日も早く皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
開催日時に関しましては、下記をご参照ください。
【お十夜法要開催日時】
10月30日(土)
13:00 お十夜法要お勤め
13:30 ご回向
■一霊二千円
お十夜法要は、浄土宗で最も大切な経典の一つ『 無量寿経(むりょうじゅきょう)』というお経の中に、「この世において十日十夜の間善行を行うことは、仏の国で千年間善行を行うことよりも尊い」と説かれていることから、その教えを実践した修行です。10日10夜にわたり不断(ふだん)念仏を称えて阿弥陀さまのお慈悲に感謝する法要であり、この法会が初めて営まれたのは、今から550年ほど前、伊勢守平貞国(いせのかみたいらのさだくに)が、京都の天台宗真如堂で修したのがその始まりとされています。その後、1495年に、現在浄土宗の大本山の一つになっている鎌倉光明寺の第九世観誉祐崇上人(かんよゆうそうしょうにん)が、後土御門(ごつちみかど)天皇に招かれ、宮中で、『 阿弥陀経(あみだきょう)』の講義をされ、さらに真如堂の僧と共に引声(いんぜい)念仏を修しました。その後、天皇の許しを得て鎌倉光明寺でお十夜法要を行うようになりました。これが浄土宗のお十夜法要の始まりで、今でも浄土宗の伝統ある大切な法要となっています。お十夜法要は、お念仏の尊さを知り、感謝の気持ちを込めて念仏をおとなえする大切な法会です。この大切な念仏会に参加し、仏の国での千年の善行にも勝る功徳をどうぞお積み下さい。
8月19日(金) お盆・施餓鬼大法要は動画配信にて僧侶のみで厳修致します。視聴方法はこちらをご参照ください。
2022年7月28日
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
蝉の声に夏の盛りを感じる季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年は夏祭りや盆踊り等が各地で執り行われることで、少しづつ日常生活が戻ってきている事に喜びを感じております。しかし、足元では新型コロナウィルスの感染拡大は、過去に例が無いほどの勢いで増え続けております。今のような状況では、8月19日に執り行います盆・施餓鬼大法要で大人数が福成寺に集まる事は、安全性の面から難しいと判断致しました。時間を区切って一時間当たりの人数を制限する方法等、様々に検討し、出来る限りの密を避け実施する方法を模索しましたが、やはり安全面を一番に考えた時、一同に集まるのは適切では無いと考えました。甚だ残念ではございますが、今年も昨年同様僧侶のみで盆・施餓鬼法要を厳修させて頂きます。
8月19日の生中継は午前8時から執り行います。どうぞこちらのホームページの動画再生ボタンから御視聴頂ければ幸いです。
視聴方法はこちらの資料もご参照ください。
また法要にて皆様とお会い出きるのを楽しみにしております。